川崎葬儀なび

小さなお葬式!直葬、一日葬、家族葬のメリットとデメリット

近年、葬儀の形式は多様化しており、告別式と火葬を1日で執り行う「一日葬」や近親者のみで行う「家族葬」など、小さなお葬式も一般的になってきました。

葬儀を執り行うにあたり、それぞれの特徴について理解した上で、葬儀の形式を選択したいものです。

今回は一般的な葬儀と比べコンパクトに執り行える一日葬、家族葬、直葬それぞれのメリットとデメリットを解説します。

目次

    1.直葬

    遺体を亡くなられた場所で安置、もしくは専用の安置施設等へ運び、その後火葬を行う極めてシンプルな葬儀です。
    通常の葬儀とは異なり、ご家族や親族のみの少人数で行う葬儀に向いています。

    日本では「遺体は死後24時間以上経過しなければ火葬してはならない」と法律で定められておりますので、ご臨終の後はご自宅もしくは斎場等の安置設備を所持する施設にて安置が必要です。

    いずれを選ばれる場合でも信頼できる葬儀社に相談することで、適切な方法を教えてもらえます。
    火葬の手続きも葬儀社経由で行うため、通常の葬儀と同様に早めの葬儀社への連絡が必要になります。

    直葬と一般葬との違い

    一般葬で行われる通夜、告別式を行わず火葬のみを行う形式が直葬です。
    直葬では一般の方も参列できる葬儀は行わず、ご自宅や安置施設でご家族や親族といった限られた身内の方のみで故人様とお別れの時間を過ごし、その後直接火葬します。

    一日葬も直葬も1日で終えるタイプの葬儀ですが、斎場や自宅で参列者を迎えて見送りする葬儀を執り行わないため、拘束時間も短くシンプルな葬儀になります。

    直葬のメリット

    身内のみが参列するシンプルな葬儀になるので、返礼品や飲食費といった葬儀にかかる費用も最小限に抑えることができます。
    さらに故人様と近しい方々のみの葬儀となるため、限られた時間の中でも気兼ねなく故人を見送ることができます。
    通常の葬儀より移動が少ないケースが多いので、高齢の参列者がいる場合でも身体的な負担を軽減することが可能です。

    直葬のデメリット

    すでにお付き合いのある菩提寺がある場合、納骨を断られるケースがあります。
    菩提寺によっては、直葬に否定的な考えを持たれている場合もありますので、事前に相談することが必要です。納骨する場所が宗教不問の霊園である場合には、この問題は起きません。

    直葬は宗教的な儀式をほぼすべて省いて行われるため、周りの理解が得られない場合があることも注意が必要です。

    また、一般葬の場合、通夜までは自宅または利用する葬祭場に運ばれるため遺体を置いておく場所を探す必要はありません。しかし直葬では火葬場に運ばれるまでの間、遺体を置いておく場所を見つけておかなければいけません。火葬場の予約が埋まっていてすぐに火葬ができない場合、遺体の腐敗を防ぐためにの処理も手配しなければいけません

    2.一日葬

    比較的新しいスタイルの葬儀として注目されている「一日葬」。
    一日葬とは一般葬から通夜を省いたものを指し、一日で葬儀を終える形式です。
    参列する人数や属性に制限はなく、通常の葬儀と同様に参列していただけます。

    一日葬のメリット

    一番大きなメリットは、やはり1日で葬儀を終えることができるため遺族・参列者の負担が軽くなることでしょう。
    特に遠方の親戚・友人や高齢の方は、通夜と告別式2日間の参列が難しい場合もあるので身体的・心理的なストレスが軽減されるようです。 遠方からの2日間の参列は宿泊も伴うケースも多く、宿泊所の手配等金銭的な負担も大きくなります。

    通夜を行わないことで、参列者の対応といった時間に追われることなく、ゆっくりと身内だけで故人との時間を過ごすこともできます。

    さらに通夜振る舞い、返礼品といった通夜にかかるコストも抑えることができます。

    一日葬では告別式の参列者には制限がありません。通常の葬儀と同様一般の方にも参列いただけます。

    一日葬のデメリット

    昨今の一般葬で日中に行われる告別式より通夜への参列者が多い傾向にあります。

    通夜を省いた一日葬では参列できる方が限られてしまうため、参列していただきたい故人との繋がりのある方には、事前に参列いただくことが可能か伺っておいた方が良いでしょう。

    告別式に参列できなかった方は後日弔問の機会を設けることになりますが、人数が多いと葬儀後遺族が弔問客の対応に追われてしまうことも考えられます。

    先祖代々お付き合いのある菩提寺のある方は、一日葬を執り行う旨を前もって相談したほうがよいでしょう。一日葬で葬儀をされることに難色を示されることもあるので注意しましょう。

    いずれのケースも葬儀業者に事前に相談することで、トラブルを回避し葬儀を執り行うことが可能です。

    3.家族葬

    家族葬は基本的に一般葬と同じ日程で通夜、告別式を行いますが参列者を制限して行う葬儀です。

    家族・親族及び故人と親しかった友人等限られた方が参列して葬儀を執り行います。

    一般葬では参列される方を制限することがないため、弔問いただいた全ての方に参列いただきますが、家族葬は葬儀日時詳細を知らせる範囲を限り、ごく親しい身内だけで葬儀を行うことができます。一般葬と比較すると参列者が少なく、葬儀も自由なスタイルで執り行うことができる傾向にあります。

    また近年では、通夜も省略し親族と親しい身内のみで一日で行う家族葬も選択されてきています

    家族葬のメリットとは

    参列者の対応に追われることもほぼないため、身内の方のみでゆっくりと故人と最期の時間を過ごすことができます。生前お好きだったお花で祭壇を飾ったり、好きな音楽を葬儀の際にかけるといった、通常の葬儀とは異なる故人らしさをアピールした趣の演出も可能です。

    また、故人が高齢の場合は参列される方にも高齢の方が多くいらっしゃると思います。参列に介助が必要な方がいらっしゃる場合でも家族葬であれば、他に気兼ねすることなく参列することができます。

    家族葬では参列される人数があらかじめわかっているので、返礼品やお料理の費用を抑えることができ、総合的に費用を抑えることができる傾向にあることもメリットのひとつでしょう。

    家族葬のデメリットは?

    家族葬では厳密に招く人の範囲は決まっていないために選別が難しく、訃報を知らせなかったことでトラブルになるケースもあります。葬儀の参列への遠慮をお願いしていたとしても、故人との関係性から予定外の参列者が訪れるケースも見受けられますので注意が必要です。

    葬儀の翌日以降に訃報を知った方々がそれぞれのタイミングで自宅に直接弔問に訪れることもあります。故人が顔が広い方だった場合には、人数が多いことも予想されるため、その対応や香典返しなどで慌てないように準備が必要です。

    まとめ

    以上、近年選ばれることが多くなってきた家族葬、一日葬、直葬などの比較的小さなお葬式を紹介しました。それぞれの違いは日程(通夜、告別式を行うかどうか)と参列者を制限するかどうかです。

    それぞれの違いやメリット、デメリットを理解したうえで、悔いのない葬儀を選択できるようにしておきましょう。

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