川崎葬儀なび

火葬にかかる時間約2時間!待ち時間の過ごし方や火葬の流れを解説

日本ではほとんどの場合ご遺体は火葬されます。

火葬にかかる手続きや時間を把握しておけば、焦ることなく故人とのお別れに備えることができます。

今回は、火葬の流れや火葬にかかる時間の目安、必要な手続きを解説します。

目次

    1.火葬とは?

    火葬とは、葬儀や告別式を終えた後に遺体を焼却し、遺骨や遺灰にするための儀式です。一般的に、火葬後の遺骨や遺灰は骨壷に収めた状態で埋葬されます。

    かつては土葬が主な埋葬方法でしたが、土地不足や衛生面の問題もあり、現在日本では火葬が主流となりました。

    火葬の流れ

    ①出棺・移動

    葬儀が終わったら斎場から出棺し、火葬場へと移動します。一般的に出棺式の際に喪主が挨拶をします。(喪主がおこなう挨拶に関する記事)
    葬儀に参加した人全員ではなく、遺族や親族など故人との関係が深い人が火葬場に同行します

    火葬場への移動に車を利用する場合、先頭は棺と葬儀業者を乗せた霊柩車です。位牌や遺影を持つ遺族は、霊柩車の後に続く車に乗って火葬場へ移動します。

    ②許可証の提出

    火葬場に着いたら、死亡届を出した際に役所で受け取った火葬許可証を受付に提出します。火葬が終了すると、火葬許可証に火葬済証明印が押されます。

    押印された火葬許可証は、遺骨をお墓に納める際に必要な埋葬許可証となるため、忘れることのないよう注意してください。

    ③納めの式・火葬

    納めの式は、火葬炉の前で行われるお別れの儀式です。納めの式においては位牌と遺影を飾り、僧侶による読経のなか、故人と関係が深い人から順に焼香をします。

    納めの式を終え火葬が始まった後は、係員の案内に従い別室で待機します。

    ④収骨

    火葬後は、遺骨を骨壷に入れる収骨が行われます。収骨の際は2人1組となり、箸を使って遺骨を骨壷に入れましょう。故人と関係が深い順に収骨することが一般的です。

    収骨の方式には、全ての遺骨を骨壷に入れる全収骨と、一部の遺骨のみを骨壷に入れる部分収骨の2種類があります。最後に、故人との縁が最も深い人が喉仏の骨を骨壷に入れれば、収骨は終了です。

    2.火葬にかかる時間の目安は「1時間前後」

    火葬にかかる時間は、故人の体型や副葬品の冷却時間によって変化します。一般的な所要時間の目安は1時間前後で、収骨を含めた場合にかかる時間は約2時間です。

    火葬炉ごとに火葬の平均時間は異なる

    火葬炉の種類も、火葬にかかる時間を変化させる要因の1つです。火葬炉には台車式とロストル式の2種類があります。

    多くの火葬場では、台車式が導入されています。台車式の火葬炉は、台車に乗った棺をチェーンコンベアーで火葬炉に入れる仕組みです。棺が台車に乗った状態で火葬されるため、遺骨がきれいな状態で残ることが台車式の特徴です。

    ただし、台車式の火葬炉は隙間が少ないため炉内の酸素が少なく、火葬に長い時間がかかります。台車式の火葬炉を使用した場合の平均的な火葬時間は、60~70分です。

    ロストル式の火葬炉は、ロストルと呼ばれる格子に棺を乗せて火葬をする仕組みです。ロストル式は燃焼速度が速く、約1時間前後で火葬ができます。

    3.火葬の待ち時間の過ごし方

    控室やロビーで待機する

    火葬の間、参列者は控室やロビーなど、指定された場所で待ちます。故人に関する思い出や生前のエピソードなどを語らって過ごしましょう。

    近くに喫茶店などがあれば、喫茶店のブースで待機することもできます。火葬場の喫茶店では飲み物のほか、お菓子や軽食も販売されているケースが一般的です。また、自動販売機が設置されている火葬場もあります。

    精進落としの食事をとる

    精進落としは、四十九日の忌が明けたタイミングにおいて、精進料理から通常の料理に戻す食事を意味する言葉です。現在の精進落としでは、火葬中や火葬後に行うことが一般的で、僧侶を始めとしてお世話になった人々を喪主が招き、式が滞りなく終わったことへの感謝を込めて会食や宴席を設けます。

    精進落としの食事をとる際は、遺族から会葬者へお礼を伝えることがマナーです。また、精進落としで手配する食事においては、伊勢エビや鯛などのおめでたい食材を使うことは避けましょう。

    4.火葬に関するよくある質問

    火葬は死後どのタイミングで行う?

    火葬を行うタイミングは法律によって定められており、死後24時間以上経過した時点から火葬が可能です。24時間以内では蘇生の可能性があるだけでなく、残された人たちの感情整理に時間が必要なため、火葬のタイミングが定められています。

    ただし、死因が感染症の場合は例外です。法律で定められている感染症で死亡した場合、感染症の蔓延を防ぐ目的から、死後24時間以内の火葬が認められます。
    また、妊娠24週未満の胎児が死産した場合も例外です。妊娠24週未満の胎児は蘇生の可能性がないと考えられ、火葬のタイミングに関する法律は適用されません。

    火葬が行われる時間帯は?

    火葬が行われる時間帯は午前中が一般的です。午前11時から正午までの時間帯は、火葬場が特に混雑します。

    一般的な火葬場の営業開始時間は午前10時からです。火葬前に行う告別式を午前10時に始めた場合、火葬場への到着時間は午前11時前後となります。

    火葬の開始時刻が午後3時過ぎなど遅い時間帯の場合、収骨を同日中に行うことはできません。また、火葬場と斎場が近い施設の場合、夕方以降の時間帯はお通夜の利用者が多く控室が使えないこともあります。

    火葬場の営業は午後4時前後に終了するため、火葬を夜間に執り行うことはできません

    まとめ

    今回は、火葬の流れや火葬にかかる時間や必要な手続き、火葬当日における待ち時間の過ごし方などを解説しました。

    火葬にかかる時間の目安は、1時間前後です。(収骨までを含めた場合、2時間前後かかります)。原則として、火葬は故人の死亡後24時間以上経過してから執り行うことが可能でお通夜や告別式の後斎場から出棺し、火葬場に移動して納めの式および火葬が行われます。

    火葬中や火葬後に精進落としの食事をとることが一般的で、その際に喪主は挨拶を行います。

    葬儀に関する全体的な流れを解説した記事もありますので、目を通しておくとより理解を深めることができるでしょう。

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