6人程度の小規模な家族葬の費用相場は?費用を抑える4つのポイント

家族葬の中でも、参列者を限られた少数に絞った「超小規模」な葬儀は、形式を柔軟に選べるため、費用を抑えやすいのが特徴です。しかし、一般的な家族葬の費用相場(平均100万円前後)と比較して、何が安くなり、どの程度の費用を見込むべきか、不安に感じる方もいるでしょう。
ここでは、6人程度の家族葬の費用相場と、費用を抑えるための具体的なポイントを解説します。
目次
1. 6人程度の家族葬の費用相場
参列者6人規模の家族葬にかかる費用の総額は、おおよそ30万円〜80万円が目安となります。(※お布施などの宗教者へのお礼は含みません)
この相場は、以下の「葬儀形式」によって大きく変動します。
葬儀の形式 | 費用の目安(葬儀一式+飲食接待費など) | 特徴 |
---|---|---|
火葬式(直葬) | 20万~40万円程度 | 儀式を行わず、火葬のみを行う最もシンプルな形式。 |
一日葬 | 40万~70万円程度 | お通夜を行わず、告別式と火葬を1日で行う形式。 |
二日葬(一般的な家族葬) | 60万~90万円程度 | お通夜と告別式の両方を行う形式。 |
特に6人程度の超少人数であれば、人数の少ないことに比例して変動する「飲食接待費」や「返礼品費」は最小限に抑えられます。費用総額は、主に葬儀の基本料金(祭壇や式場、人件費など)と宗教者への費用(お布施)に大きく左右されます。
2. 費用を抑える4つのポイント
費用を抑えつつ、故人を心静かに見送るために、以下の4つのポイントを検討しましょう。
【ポイント1】葬儀形式を「火葬式」や「一日葬」にする
費用を最も抑えるには、お通夜や告別式を行わず火葬のみを行う「火葬式(直葬)」を選ぶ方法があります。また、「一日葬」にすれば、通夜料理や宿泊費などのコストを削減できます。6人という少人数であれば、形式を簡略化しても、十分故人とのお別れの時間を確保できるでしょう。
【ポイント2】公営斎場を利用し、会場費を削減する
民間の斎場に比べて、自治体が運営する公営斎場は、式場使用料や火葬料金が格段に安価です。公営斎場は予約が取りにくい場合がありますが、費用削減に最も効果的です。また、火葬場に式場が併設されている場合、ご遺体の移動にかかる費用も抑えられます。
【ポイント3】無宗教葬を検討し、宗教者への費用(お布施)を抑える
葬儀費用の内訳で、葬儀社へ支払う費用とは別に、僧侶へのお礼であるお布施(平均30万円前後)が発生します。この費用を抑えるには、特定の宗教・宗派の儀式にとらわれない「無宗教葬」を選択するという方法があります。無宗教葬に抵抗がある場合は、菩提寺と事前に相談し、読経の回数を減らすなどの相談をしてみましょう。
【ポイント4】複数の葬儀社から「最安プラン」の見積もりを取る
葬儀社によって、同じ内容でも費用は大きく異なります。必ず3社以上の葬儀社から見積もりを取り、特に「最安値プラン」の内容と、追加で発生する費用(ドライアイス代や火葬料など)を明確に比較することが重要です。事前相談・事前見積もりをすることで、割引を受けられる場合もあります。
まとめ
6人程度の家族葬は、形式を柔軟に選ぶことで費用を大幅に抑えることが可能です。相場は30万円〜80万円程度が目安ですが、何よりも葬儀形式の選択と、複数の葬儀社との比較検討が費用を抑える鍵となります。ご遺族の負担を減らし、故人様と心ゆくまでお別れをするために、上記のポイントを参考に、家族の意向に合った葬儀プランを選択しましょう。